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【オフィス・セルフビルド回顧録】屋根工事の苦闘編 11~12日目(最終日)-配信のお知らせ

家内と三男の「驚異的活躍」で2013年8月16日に無事に屋根工事を完了したTeam Triglavは、17日と18日で、2回目の外壁塗装を中心とした「外回り工事の仕上げ作業」を行った。

軒下(面土板)工事と窓・ドアの取付は、W社長に相談の上、9月以降に行う事を決定。天井と床を中心とした「内装工事」に9月と10月にジックリと取り組む予定を組んだ。9月~11月は、本業である金融機関向け講演がかなりの頻度でスケジューリングされており、セルフビルド最優先の生活を送る事はもう無理だったのである…

結局、外回り工事は、当初計画に対して約1週間遅れとなる8月18日に全行程を終了。窓とドアには、白い防水シートを貼って8月19日朝に八ヶ岳オフィスを発ち、川崎自宅に戻った。

8月の4週と5週は講演の予定が何件か入っていたため、8月19日の朝、八ヶ岳を後にした。「仮の窓」である防水シートが写っている、今となっては懐かしい写真である。オフィスのセルフビルド作業は9月1日の内装工事(天井工事)開始までお休みとなる。

8月18日には、痛めていた右腕や首が自然に動かせるようになり「戦力外現場監督(別名:役立たずのブタ野郎)」という肩身の狭い立場からも抜け出す事が出来た。「9月からの内装工事では『小細工の魔術師』である私が本領を発揮するぞ!」と、心に誓った。

小型のバールを、動かせるようになった右手に持って、Tさんと打ち合わせをする下掲の(懐かしい)写真を見て不思議に思った。「どうして連日のハードワークにもかかわらず、あの頃、私の体重はまったく減らなかったのだろうか?」と…

W社長に相談した結果、窓とドアの取付は床材貼り工事完了後にする事となった。写真は、仮の窓とするため防水シートの貼り方を相談する私とTさん。18日の朝から、漸く、腕や首が自然に動かせるようになった。私が小型のバールを持っている事がわかる。

2013年7月から12月まで続くオフィスのセルフビルド期間中、私の体重は87~89kgのレンジで極めて安定的に推移した。7月~8月は、朝から晩まで汗だくになって作業する日が多かったのだが、体重にはなんの影響もなかったのだ。

旧『銀行業界鳥瞰図』の読者はご存じのように、私の体重は2015年夏には90kgに達し、ひょんな事からその醜く太った姿がNHKの全国ニュースに3回放映される事となった。

それを切っ掛けに、半年間で独自の「トリグラフ流ダイエット」で約15kgの減量に成功(http://triglav-research.com/?p=15220し、以降、体重は76kg~78kgのレンジで安定的に推移している(かつてはメニューに「ダイエット日記」コーナーを設けていた)。

上の写真を改めて見て、結局、ダイエットに必要なのは、肉体を酷使する事ではなく、「ダイエット貫徹に対する強い意志」と「いかに楽をして基礎代謝を上げるか(体質改善を図るか)の知恵」なんだなと実感した。

実は最近、油断のためか体重のレンジが「76~78kg」の上限の方に貼り付きつつある(正直、78kg超えてしまう日もある)。そんなわけで、そろそろ72kg辺りを目標に「トリグラフ流ダイエット第2ラウンド」を始めようかと迷っている。

社会に出た際の「身長174cm 体重59kg」なんて状態の達成はもう無理だと思うが、ちょうど同じような身長の三男の体重が現在72kgで、「ああ、あの位がちょうど良いな」と日々感じている。ある日突然、稿房通信に「ダイエット日記」コーナーが復活する事になるかもしれない。可能性は49%位だが…

それから、この懐かしい写真を見て思い出したことがもうひとつある。

8月19日に川崎自宅に戻り、その後、主に東京での仕事をこなしていた私は、8月28日と29日に、金融財政事情研究会主催第85回トップマネジメントセミナーのパネルディスカッションのモデレーター役を仰せつかった(http://triglav-research.com/?p=4282)。

セミナーの際に、会う人会う人「大久保さん、どうしたの? 真っ黒に日焼けして。八ヶ岳でゴルフ三昧でしょ」みたいな言葉を掛けられた。確かに当時の私は、連日の作業で見事に日焼けして「ゴキブリのように美しく」黒光りしていたのだ。

ちなみに私は、ゴルフクラブを握ったことすらない。「オフィスを自分で作っているんです。」と説明するのに往生したのを覚えている。今となってはこれも良い思い出である。

弊社(と言うか私)の「趣味(第2本業)情報発信の発信」であるTRI稿房通信のコンテンツ「3本柱」は、【縄文土偶探訪記】【樹の家の途】、【DIY奮戦記】である。

して、DIY奮戦記のコアをなす「オフィス・セルフビルド回顧録」は、9月からは「内装工事編」に突入する。新たな展開に、乞うご期待!!

屋根工事の苦闘編 11~12日目(最終日)は、こちらをご覧下さい! → http://triglav-research.com/?p=19486&preview=true

祝 完全稼働宣言! 『トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所』

早いもので今日からもう6月である。私は、証券会社の地方支店のセールスとして社会人生活のスタートを切ったためか、仕事や生活のリズムは「Monthly(月単位)」が基本になっている。

当時の証券会社には「一日商(ついたちあきない)」という不思議な慣習があり、翌月初が受渡日となる日にすべてリセットがかかり、営業成績はその日から新たなサイクルに入る。この日のどれだけ好ダッシュができるかが、その後1ヵ月の趨勢を左右する重要な日となるのだ。

1989年に銀行アナリスト稼業をスタートさせた後も、どうもこの癖が抜けず、毎月1日はなるべく予定を入れず、その後1ヵ月の予定やらto doを列挙した上で、優先順位付け作業を行う。一時期、この作業を月末に行う事を試みたのだが、何故かしっくりこなかった。やっぱり「一日(朔日)」である事が重要なのだ!

そんなわけで、今日も午前5時過ぎに目覚め、新聞チェックや朝のWalking(最近は、熊さんが恐いので1人の時は、オフィスに置いてあるマシンを使う)、朝食を済ませ、午前8時過ぎから定番作業に着手。午前中に予定していた作業が10時40分と早めに完了、ちょっと空き時間が出来た。そこで夕方に予定していた作業を前倒しする事にしたのである。

「トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所」の完全稼働である。私設の気象観測所構想については、これまで旧『銀行業界鳥瞰図』や『稿房通信』で何回か記してきた(http://triglav-research.com/?p=14042)。既に、Netatmoの室内メインユニット、屋外ユニット、そして雨量計は昨年8月下旬より稼働。国内未発売であった『風力計』の設置・稼働待ちの状況だった。

2週間程前に、amazonで風力計の取り扱いが始まったのを知り、直ちに注文。在庫切れであったのが、ちょうど先週金曜日(27日)、新百合ヶ丘の自宅に届いたのだ。当然ながら、八ヶ岳オフィスに持ってきたのだが、「新しい事を始めるのも可能な限り1日から」という主義なので、今日まで設置を見合わせていたのである。

「風速計」ユニットは写真を見ての通り、シンプルでお洒落な外観である。説明書なんてほとんど何も書いてない。これはメインユニットや雨量計設置の際も同様で、スマホでインストールする際に、細かい指示がなされる仕組みである。

Netatmoの風速計ユニット。箱を開いてそのままの状態。シンプルでスタイリッシュな外観だ。同根品も極めてシンプル。ほとんど記載内容のない解説書と保証書のみ。詳細は、スマホのアプリが示してくれる。

Netatmoの風速計ユニット。箱を開いてそのままの状態。シンプルでスタイリッシュな外観だ。同梱品も極めてシンプル。ほとんど記載内容のない解説書と保証書のみ。詳細は、スマホのアプリが示してくれる。

amazonのレビューで、設置場所がちょっと面倒(地表から120cm以上で、当然ながら風通しの良い場所)だと知っていたので、機器設定作業の前に、まずは、設置の仕方を思案。よく見ると、ユニットの下側には、ねじ穴が1カ所。ぱっと見て、カメラの三脚とかに使われる「1/4インチネジ」であることがわかる。「ああ、だったら、ボルトもナットも以前使った残りがあるな…」と工具箱を探す。整理整頓が良いので、すぐに発見。案の定、ユニットのねじ穴とピッタリだ。

次は、取り付ける台座の決定である。雨量計の際には、ちょっとお洒落に赤松の切り株を加工したのだが、オフィスの壁に取り付ける構想なので「金具」のようなものがいる。「そうだ。折りたたみ式の棚受け金具がひとつ余っていたはずだ。」と気が付き、すぐにオフィス地下の工具・部材スペースへと向かう。大きめの部材・金具を収納するコンテナボックスを開いたらビンゴ!

オフィスに戻って、すぐに大きさや頑丈さをチェック。外壁に取り付けるにはちょうど具合が良さそうだ。だが、取り付け穴が小さくて、1/4インチのボルトが通らない。素人さんなら壁にぶち当たるところなのだが、私が保有する大工道具・電動工具の充実度合いは、本職の大工さんが感心する程である。すぐに電動ドリルドライバで、1/4インチボルトがピッタリ噛み合うように金具の取り付け穴を拡張した。これで、取り付ける台座は準備完了と相成った。

余り物のボルト・ナットと棚受け金具を風速計ユニットの取付台座とする事に決定。取り付け穴にボルトが通らなかったので、電動ドリルでちょこっと加工して大成功!

余り物のボルト・ナットと棚受け金具を風速計ユニットの取付台座とする事に決定。取り付け穴にボルトが通らなかったので、電動ドリルでちょこっと加工して大成功!

オフィスに戻って、今度は風速計ユニットの設定作業に着手。Xperiaのアプリを使って、室内のメインユニットとBluetooth接続、画面の指示に従って設定するだけの簡単作業である。機器登録もスンナリ終わって、最後に、風速計ユニットに付いている矢印が、真北を示すように取付台座のボルトの締め具合を調整。コンパスもXperiaのアプリを使えば正確なので、本当に便利だ。

風速計ユニットの設定作業はBluetooth接続でスマホアプリにて行う。メインユニットのアップデート作業に時間を要したが、それでも5分程度で作業完了。「おめでとうございます!」と表示してくれるのは嬉しい。

風速計ユニットの設定作業はBluetooth接続でスマホアプリにて行う。メインユニットのアップデート作業に時間を要したが、それでも5分程度で作業完了。「おめでとうございます!」と表示してくれるのは嬉しい。

オフィスの外に出て、取付位置を探す。「Wi-Fi接続の確実性を確保するならここだな。」という位置を即座に決定。ガーデンチェアを踏み台にして、左手にユニットを付けた取付台座、右手に電動ドライバを持って、トラスタッピン3本をねじ込む。これにて作業完了!

オフィス西側の壁面に取り付け完了。写真ではわかりづらいが、地上からの取付位置は約2.5mである。メインユニットもログ壁を挟んだだけの距離なので、Bluetooth通信に問題はない。

オフィス西側の壁面に取り付け完了。写真ではわかりづらいが、地上からの取付位置は約2.5mである。メインユニットとはログ壁を挟んだだけの距離なので、Bluetooth通信に問題はない。

途中、電話・メールのために30分程作業中断せざるを得なかったが、これを除けば、部材探しを含めても所要時間は40分程度といったところだろうか。家内は私の事を「小細工の魔術師」と賞賛(嘲笑?)するが、最近はこんな作業も「銀行分析」に負けない位、要領よくなってきた。

さて、風速計ユニット稼働開始から約1時間半が経過。Xperia Z Ultraでnetatmoアプリの画面を確認すると、新たに加わった風速計情報画面に「現在の風向き」「計測対象期間(15分間)の平均風速 」「計測対象期間中の最も強い風の風速」「過去1日(今日の場合は計測開始以来)の最大風速」がしっかりと示されている。勿論、さらに計測データが蓄積されれば、過去の推移のグラフ表示も可能である。

アプリに新たに加わった「風速計」データの表示画面。現在、北北東の風平均毎時3kmの状況にある事が確認できる。右上のグラフアイコンをクリックすると過去の推移が折れ線グラフで表示される。

アプリに新たに加わった「風速計」データの表示画面。現在、北北東の風平均毎時3kmの状況にある事が確認できる。右上のグラフアイコンをクリックすると過去の推移が折れ線グラフで表示される。

これで、八ヶ岳オフィス室内の温度・湿度・CO2濃度・騒音、オフィス室外の気温・体感温度・湿度・気圧・天気・天気予報、同じく室外の過去1時間の雨量、過去1日の累積雨量、雨量予測と合わせて、全17項目が観測・データ蓄積できる体制が確立されたのだ。ゆえに、今日6月1日の正午をもって、トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所の完全稼働を宣言したい!

あと足らないのは「地震計」だな。Netatmoが早く開発してくれると超嬉しいのだが…

トリグラフ・リサーチ 稿房主

【八ヶ岳ライフ】

\(^o^)/200号 & 国内銀行「預貸ギャップ」統計(2013年6月版)— 預貸ギャップは197兆1,000億円に縮小 200兆円超えはならず

【Quick Bird’s-eye View】
記念すべき『銀行業界鳥瞰図』第200号である。日本銀行が本日公表した「民間金融機関資産・負債」統計(6月版)に合わせて「祝! 銀行業界鳥瞰図200号 & 預貸ギャップ200兆円」と打ち上げる事を密かに目論んでいた。そのために配信タイミングまで操作してきたのに、弄した小細工は徒労に終わった… 預貸ギャップなんて大嫌いだ!

2013年6月末の国内銀行 銀行勘定の預貸ギャップ額は、前年同月比で12兆6,000億円(+6.8%)の増加となったものの、前月末比では9,000億円(▲0.4%)減少し、197兆1,000億円となった。3ヶ月連続した史上最高額更新は途絶え、200兆円には至らなかったのだ。預貸金別の前年同月比増加額は、預金が25兆9,000億円(+4.2%)、貸出金が13兆3,000億円(+3.1%)であり、前年同月比では、共に5月の増加率(+4.1%、+3.0%)をさらに上回っている。業態別では「大手銀行」の預貸ギャップ前年同月比増加額が3ヶ月連続で減少する中、「地域銀行」の再拡大傾向が目立ってきており、その増加額は、大手銀行 8兆6,000億円に対して、地域銀行 4兆円となった。

『銀行業界鳥瞰図』は今回で記念すべき第200号である。イチローの4000本安打達成に1日遅れをとってしまった事が悔やまれる。本当の事を言うと、200号配信を10日程前に済ませるだけのネタは揃っていた。どうしても200号を今日、配信したい理由があり、首と肩を痛めた事等々を言い訳にわざと配信ペースを遅らせていたのだ。

理由とは、日本銀行の「民間金融機関の資産・負債」統計の6月データ公表日が今日である事だ。当初の予定日は7月30日であったのだが「基礎資料入手可能タイミングの後ずれ」なる理由で6月28日付で公表日の変更がリリースされていた。『銀行業界鳥瞰図』の読者諸氏には説明不要と思われるが、民間金融機関の資産・負債統計は、お馴染み「銀行業界の体温計(預貸ギャップ)」を筆頭に、『銀行業界鳥瞰図』における様々な定番資料を生み出してくれる『最重要統計』なのである。そして、7月4日第164号 http://triglav-research.com/?p=3925 でレポートしたように、国内銀行 銀行勘定の預貸ギャップは3ヶ月連続で過去最高額を更新し、5月末には198兆円と『200兆円』目前にまで拡大していたのだ。

さあここで『小細工の魔術師』である私が何を考えたか。既に公表されている預貸関連の他の月次統計(対象とする預貸の範囲が異なる)を分析してみた。「都道府県別預貸金」統計や「現金・預金・貸出金」統計では5月末比でさらに預貸ギャップが拡大していた。過去の統計の傾向からすると「かなりの確度(と言っても60%程度だが)で民間金融機関資産・負債統計ベースの預貸ギャップも200兆円を超えるだろう」と読んだのだ。『祝! 銀行業界鳥瞰図配信200号&預貸ギャップ200兆円』— 何てお洒落で魅惑的な響きだろう。器の小さい人間というのは、こういう事に喜びを感じるのだ。

では、私のささやかな夢と希望は叶ったのか? 結論を言おう。2013年6月末の国内銀行 銀行勘定の預貸ギャップは197兆1,000億円へと縮小したのだ… 。正に ‘ jjjj ’  である。データ・インプットを間違った事にして、一旦、「祝! 200号&200兆円」版を配信して、後でこっそり「ごめんなさい」版を配信するという手も考えたのだが、50歳を過ぎたオッサンがやる事ではないと思い留まった。社会人生活も30年近くを迎え、漸く、社会常識が身に付いてきたようだ。

そんなわけで、今日は朝から機嫌が超悪い。私の思い通りにならなかった6月統計版の定番資料を以下に示す。あまりにも腹が立ったので、預貸ギャップ推移グラフの配色を変更してやった。どうだ思い知ったか 預貸ギャップ!国内銀行-預貸ギャップ推移グラフ(2013年6月A)預貸ギャップに対するささやかな反抗で気分が少し落ち着いてきた。これから200号配信を節目とする『銀行業界鳥瞰図』の基本方針変更についてお伝えしよう。月次統計を中心とした定番資料の更新は従来通り継続する。但し、何回かお伝えしたように統計に関する解説はQuick Bird’s-eye Viewを中心に必要最低限に留める事とする。文章部分については、統計とはあまり関係の無い「コラム的(旧 四方山話)」傾向が強まる事になる。

新たな試みとして、預貸ギャップ拡大の起点となった「1999年3月末以降」の長期データ(約15年)を従来とは異なった分析視点と新資料で紹介して行く予定である。これは、現在、執筆作業を続けている著書と連携させるものである。新資料については『銀行業界鳥瞰図』では、押し付けがましいメッセージは発しない。我が国銀行業界の将来像を考えるための「叩き台」となる事を期待している。

このように当初描いたシナリオ通りにはならなかった『銀行業界鳥瞰図』第200号ではあるが、まあ人生こんなものである。第300号で、どんな小細工を弄しようかという楽しみが増えた。

トリグラフ・リサーチ 稿房主

(Vol.200)