【オフィス・セルフビルド回顧録】屋根工事 苦闘編 11~12日目(最終日)

8月16日に無事に屋根工事を終えたTeam Triglavは、内装工事のファーストステップとなる天井工事に移行する前に、今後の作業工程の見直しを行った。

外壁の立ち上げと屋根工事に代表される「外回り工程」は「天気」或いは「時間」との勝負である。要は、雨(天候)を気にする事なく作業が進められる状態にいかに迅速に持ち込めるかが肝要であり、その節目が正に「屋根」の完成だったのだ。

ゆえに、ログキットが搬入された7月12日からの1ヵ月強の期間、私は仕事よりもオフィスセルフビルドを優先して、数日の例外を除いては八ヶ岳に籠もって、朝から晩まで作業を続けてきたのである。そして、その代償が利き腕・肩・首の故障であった…

作業開始当初は「外回り工程の終了までに約1ヵ月」と見積もっていたので、連日のハードワークにもかかわらず、作業の進捗は「約1週間の遅れ」となっていた

こういった状況を冷静に見据えた上で、内装工事については、9月と10月の2ヵ月を掛けて、じっくりと取り組む方針とした。実際のところ、9月~11月は、本業である「金融機関向け講演」がかなりの頻度で組まれており、7月~8月のような「山籠もり状態」を続けるのはもう無理だった。

そこで、8月中の作業と外回り工事は8月18日をもって終了する事と決め、17日(土)と18日(日)の作業は、2回目の外壁塗装と軒下及び窓枠工事を計画。

17日の午後から、家内とTさんの奥様Yさんを中心にキシラデコールの塗装を行った。18日の昼前に塗装作業は無事に完了。2回のキシラデコール塗装で外壁の雨に対する抵抗力は万全となった。

キシラデコールの2回目の外壁塗装が終わったところ。チーク色でも2回塗りすると、それなりに濃い色となる。これで外壁の雨に対する備えは万全だ!

私とTさんは、軒下の造作と窓枠の取付についてW社長に改めて相談。軒下を覆う部分の部材は「面土板(めんどいた)」と呼ぶのを初めて知った。W社長曰く「職人さんは面倒(めんどう)な工程の面土板と呼びます」との事。

この軒下の部分に貼り付ける部材を「面土板(めんどいた)」と言うのだそうだ。屋根の換気を十分に確保する工法にしたため、追加部材(換気孔板)の取り寄せが必要となり、作業は9月以降に持ち越しとなった。

相談の上、屋根部分の換気を万全にするための追加部材取り寄せを依頼、作業は9月以降に持ち越す事となった(雨に打たれる心配はあまりない部分である)。

窓やドアについても、内装工事中に破損する事を避けるため。床材貼り終了後に行うのが合理的と判断。ちなみに、18日には、約1週間の「戦力外期間」を経て、私の腕や首が漸く自然に動かせるようになった。

W社長に相談した結果、窓とドアの取付は床材貼り工事完了後に行う事となった。写真は、仮の窓とするため防水シートの貼り方を相談する私とTさん。18日の朝から、漸く、腕や首が自然に動かせるようになった。私が小型のバールを持っている事がわかる。

開放されたままの窓とドアについては、ログキットを包んでいた白い防水シートをカットしてタッカー留めし、仮の窓とドアとした。これで。日々の作業の最終工程となっていた煩わしい「ブルーシート掛け作業」から完全に開放されたのだ\(^o^)/

8月の4週と5週は講演の予定が何件か入っていたため、8月19日の朝、八ヶ岳を後にした。「仮の窓」である防水シートが写っている、今となっては懐かしい写真である。オフィスのセルフビルド作業は9月1日の内装工事(天井工事)開始までお休みとなる。

さあ、9月からの内装工事では「小細工の魔術師」である私が本領を発揮する時だ!そう心に誓い、8月19日の朝、私は「屋根工事の功労者」である家内、三男と一緒に八ヶ岳から川崎自宅への帰還の途に就いた。