BPR改め、LPR(Lifestyle Process Re-engineering)プロジェクトとしよう!

「Triglav BPR Project 2019」は、我が社にとっては2年毎に実施する最重要プロジェクトである。昨年、講演の品揃えを一気に拡充できたのは2017年のプロジェクトで実施した情報収集・処理体制の抜本的な見直しで業務効率の大幅改善が実現できたからだ。

何故、2年毎かというと、実はスマホやタブレット等、デジタルガジェット(以下、デジガジェ)の2年契約更新時期と密接な関係がある。我が社の設立は2012年11月1日であるが、当時はまだ前勤務先であった英系投資銀行の4ヵ月の有給休暇(Gardening leave)の消化期間中だった。会社設立は許されても、実際の業務は出来ない状況だったので、設立から開業(2013年1月1日)までの2ヶ月間は、オフィスログキットの最終選定から、オフィスレイアウト、導入するOA機器の選定等々に専念した。

2012年11月~12月のオフィスレイアウト構想を立てる際に「横に大きな机を置いて、クラウドをフル活用したWindows PCとMacの並列運用体制。複合機とスキャナも機能の異なるそれぞれ2台体制。」と決めた。その後、横長ディスプレイへの変更、ラベルプリンタの増設などマイナーチェンジを実施したが、基本的な枠組は変えずに6年が経過した。オフィスに合わせてセルフビルドしたデスクはL字型で、長辺は正確には幅391cm、奥行き62cmと大きい。複合機設置スペースである短辺部分(80cm×40cm)も合わせると、合計の机上面積は2.74㎡になる。日本のオフィスの事務机平均の3倍弱かな? もっとも、以前勤務していた米系銀行のデスクは巨大なコの字型で、オフィス移転の際に自分が使っていたデスクをタダで貰って自宅に置いたら6畳間が机でほとんど埋まってしまって慌てたことを覚えている。「知的生産」にはオフィス環境の整備が重要だ!
年末にEvernoteの不要になったノートを片っ端から消す作業をしていたら、構想の段階からオフィスにセルフビルドする計画だった書棚(全部で7書架)の手書き設計図面が現れた。オフィスの端材・残材を使ったので、細かなデザインは当初の計画とは異なっているが、書棚ごとの高さなどは寸分の違いもなかった。私自身のこだわり(細かさ)に思わず苦笑い。手書き図面を大切に残したのは言うまでもない。

この時点で既に、スマホやタブレットといったデジガジェは、業務の効率化にとって「最大の武器」になると確信。プラーベート用とは別に業務用のデジガジェを先行的に導入していったのである。デジガジェ系は「2年契約」の縛りを忠実に守っていくのが最も合理的&経済的と考えているので、その後、2014年→2016年と11月~12月に更新時期が訪れて、その都度、機種変更してきた。

個人的には契約更新時期とは関係なく「デジガジェそのものの最適賞味期限」も2年目安かなと考えている。機能的な劣化(ハードとしての時代遅れ感)とバッテリーの劣化に加え、不思議なのだが、2年を過ぎた頃から、それまでまったくトラブルのなかった機器でも、見事な位に動作が不安定になってくることが多い。

ストレスを抱えながら騙し騙し使うよりも、2年間思いっ切り使い回して、清々しくお別れするのが私の性分に合っている。そして、新しいデジガジェを導入した後、年明けの1月に有料のWebサービスやアプリ等も一斉に見直し(入れ替え戦)を行う。組織もそうだが、入れ替え戦(勝ち残り戦)を行わないと「澱み」が生じ、その後には「停滞の罠」が待ち受けている。大切なのは「捨てる勇気と切る覚悟」なのである!

なんて事を考えながら、BPR Project 2019のアイデアを、2017年 Projectで導入したアイデア整理アプリ「IdeaGrid(https://ideagrid.me/new/)」にどんどん放り込んで行く。「神アプリ」なんてダサい言葉は嫌いだが、講演資料の構成とかを組み立てる際に、このアプリは本当に役に立ってくれている(Dropboxとも連携)。残念なのは、MacとiPhone & iPad版のリリースのみで、WindowsとAndroidに未対応である点と動作がややモッサリしている事位かな?当然ながら、IdeaGridは早々と生き残りが決まった。

BPR Project 2017の際に、思考(アイデア)整理とTo Do管理のアプリを一新した。IdeaGridはアイデア整理用に導入したアプリで、手書きメモ、テキスト、画像、Web情報などを片っ端から放り込んで、その後は自由にブロック状に並べる整理。私にはこのスタイルが見事にマッチした!

いくつか思い付いたアイデアや資料を放り込んで行く内に、今回は仕事に限定したBPR(Business Process Re-engineering)ではなくて、将来の生活設計も含めたLPR(Lifestyle Process Re-engineering)にしようかなと閃いた。

私も今年の9月で58歳。かつての「サラリーマン60歳定年」の時代であれば、もう「人生終盤戦」である。「 人生100年時代」の到来を見越しての会社設立と八ヶ岳オフィスセルフビルドであったが、時代の変化は予想していた以上に急だ。そろそろ70歳代を想定した絵図面を準備すべき時期だろう。そんなわけで、BPRプロジェクトは一夜にして「Triglav LPR Project 2019」に変更が決定!

実は、昨年9月~12月の恒例化しつつある「無期休稿期間中」に何故か、投稿数の少ないLifehackネタが、人気の土偶さんネタのビュー数を上回るという「異常事態」が発生・継続中だ。理由はまったく不明なのだが、読者層のニーズに応える形で、今年の『稿房通信』は、Lifehack(と言うかデジガジェ)系の小ネタから配信を進めようと思う。