続『八ヶ岳ライフの作法』— カメラ(写真撮影)にはしっかりとこだわろう!

水は低きに流れ、人は易きに流れるという言葉がある。孟子の「水の低きに就くが如し」という名言をベースとして用いられるようになった表現だと思う。人間の「楽で安易な方向」へ進んでしまう性(さが)を表した、私からすると「戒め」の言葉だ。

易きに流れ始めると、何事も進歩向上が止まってしまう。前に続くのは「凡俗の道」である。仕事でも趣味でもそうだが、易きに流れ始めたら、早い段階でそれに気付き、軌道修正をする必要がある。そこで、時々、自分が手を伸ばしている様々な領域で「易きに流れる状態チェック」を行うようにしている。

前回の八ヶ岳滞在時、最終日の朝が正にそんな時間となった。仕事、趣味、その他諸々をリストアップして、楽をしていたり、こだわりが薄まりつつあるフィールドはないか頭の中で考えた。他人にも厳しいが、自分にも厳しい性格なので、幸い、ほとんどのフィールドで易きに流れてはいなかった(と自己評価)。

だがふたつ、「こりゃいかん」という分野があった。そのひとつが「写真(カメラ)」である。スマホやタブレットの機能進化は、私のビジネスやプライベートの在り方を大きく変えてしまった。

例えば、新聞や様々な雑誌のスクラップ。かつては仕事関係のものは、記事やページをコピーしてMoreskineに貼っていた。現在では、可能なものはすべて電子媒体で購読している。雑誌については「定額制」で様々な雑誌を読めるサービスに契約しているので、正に「読み放題」。ここ数年の会社の「新聞図書費」の減少は凄まじいものがある。

最初の頃は、電子版もテキスト表示されるものは、わざわざテキスト形式で保存していたが、煩わしいのでやめてしまった。最近は、新聞記事も雑誌も必要な部分をすぐにスクショして、その場でコメントを書いたり、ラインマーカーを引いたりして、自動的にEvernoteやDropboxに保存。画像ファイルのテキスト検索機能が劇的に向上したために、必要な時はすぐに見つけ出す事が出来る。これは「易きに流れる」ではなく「進化」である。

だが、写真(カメラ)の場合はちょっと違う。昨年秋に iPhone Xにスマホを機種変更し、カメラ機能の大幅な向上に驚いた事を『稿房通信』で何回か記した。そして今や『稿房通信』掲載写真のほとんどは、iPhone Xによって撮影している。

元々、スマホのカメラは、食事や訪問先等、日常生活を記録するツールに過ぎなかった。それが最近では、旅先で感動的な風景を撮影する場合にも iPhone Xだけで済ませてしまうようになった。光学ズーム機能を筆頭に、デジカメには遠く及ばない点が多々あるのを承知の上で、手軽(かさばらない)ので、ついつい iPhone Xだけ持ち出すようになっている。

しかも写真を撮る際には、ほとんどが「オート撮影」。自分で良い写真を撮るためのこだわりや工夫が、この9ヵ月程で、あっという間に「萎えて」しまったのだ。これこそが「易きに流れるシンドローム」だ。

そんなわけで、前回八ヶ岳滞在の最終日、昨日配信した「珈琲カップのディスプレイ・シェルフ」を小細工した後は、iPhone X登場後、すっかり出番の減ってしまったカメラさん達を収納スペースから引っ張り出して、久し振りに手入れをしてあげた(と言っても、交換レンズが中心だが…)。

外観と優秀な手ぶれ補正機能、ピント合わせの早さがお気に入りのOLYMPUSのミラーレス一眼2台は出番がなくて、「書庫の飾り」と化していた。撮影した写真をビューしたら、共に昨年11月が最後だった。

iPhone X登場前までのお供達。左下のDSC-TX30は【縄文土偶探訪記】専用。ゆえに今年は登板なし。右下のDSC-HX90Vはコンパクトでありながら光学30倍ズーム機能を備えているので、野鳥撮影や謎のトンネル探訪等でかろうじて今年も数回使っていた。

これら4台は、iPhone X登場までは、しっかりと役割分担の上、私に尽くしてくれていたのだ。特に、OLYMPUSのミラーレス一眼の2台は、今年に入って1回も出番がなかった。という事は、交換レンズ群も眠ったままである事を意味する。元々、マイクロフォーサーズ(Micro Four Thirds)交換レンズ群の機能を評価していたので、これらに活躍の場を与えないのは、あまりにも勿体ないと思った。

OLYMPUS ミラーレス一眼用の交換レンズやコンバーター群。元々、マイクロフォーサーズの交換レンズ群を評価していたので、気が付いたら、それなりの数になっていた。こいつらを眠らせておくのは勿体ない!

これから作り上げる「八ヶ岳ライフの作法」では、カメラ(写真撮影)に対するこだわりをしっかり復活させると決心した。

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