八ヶ岳敷地内の山野草を愛でる—iPhoneXのマクロ撮影機能にも感心!

「タケニグサ殲滅戦」なんて仰々しい草刈り作業に取り組んでいる時でも、林床でひっそりと花を咲かせている「山野草」に対しては細心の注意を払う。これが「小鉢男」であると同時に「森林インストラクター」試験の合格者でもある私の矜持だ!

タケニグサと萌芽更新した雑木の蘖を躊躇なく伐採しながらも、可憐な山野草を発見すると、作業の手を休め、今回の作業中は iPhone Xのカメラでマクロ撮影してきた。

山野草は「群生」する場合が多いので、敷地内の生息エリアをしっかりと把握して、Evernoteにその場で記録する。そうすれば、翌年の草刈り作業の際に、エリアの移動や拡大・縮小等を大まかにではあるが確認できる。これもまた「八ヶ岳ライフ」の楽しみのひとつである。

タケニグサのように生長が早く、見た目が無粋な(=品がない)外来植物は、この楽しみの「大敵」なのだ。タケニグサ殲滅戦は、同時に「可憐な山野草防衛」のための闘いでもある。

今日は、GWに開花期を迎えていた八ヶ岳敷地内の代表的な山野草を紹介しようと思う。

こちらは、WOWOWの連続ドラマのタイトルにもなった「ヒトリシズカ(一人静」)。森林の湿った場所に見られる多年草である。群生するので、林床では結構目立つ。
紫色が美しい「イカリソウ」。iPhone Xのマクロ機能ボタンを押し忘れて撮影した失敗作。花の形が独特(錨のよう)で美しく、私が好きな山野草のひとつだ。
こちらはオレンジ色が目立つ「クサボケ(シドミ)」である。クサボケとイカリソウの群生エリアは重複していて、オレンジと紫の花が並んでいる光景は、艶やかである。
こちらは、「鹿に強い庭作り」のコンセプトの下、昨年植えた「アセビ(馬酔木)」である。他の山野草は「自生」であるが、これは「移植組」。10cm程度の丈の状態で購入したのだが、八ヶ岳の環境が合ったようで、2年目に早くも開花した。勿論、鹿の食害は皆無である。
こちらは、どこにでもある「スミレ」である。敷地内の至る所で見る事が出来る。スミレの群生エリアの近くに「スズラン」の群生エリアがあって、スミレの開花期の後は、スズランの可憐な白い花を楽しむ事が出来る。

可憐な花々を楽しむ山野草ではないが、草刈り作業で、私が必ず温存するのが「タラノキ」である。その新芽である「タラの芽」は天麩羅等の食材として有名だ。今回、草刈り作業したエリア内でも60本近くを確認。

敷地内の至る所に進出している「タラノキ」。今回の草刈りエリア内でも60本近く確認する事が出来て、可能な限り伐採せずに温存。オフィスの周辺にも何本も生えている。「タラノメの天麩羅」は「春の味」の代表格だ。

キノコシーズンと言うと「秋」をイメージする人が多いかもしれないが、八ヶ岳の敷地内では「冬以外」は様々な種類が顔を出す。「毒キノコによる中毒の怖さ」は十分に認識しているので、敷地内のキノコについては、その姿の「鑑賞」に徹する事としている。

間違いなく「アミガサタケ」と思えるキノコ。オフィスエントランス周辺に「菌床」があるのだが、今回、ツリーハウスの建設予定地でもある三角地でも初めて発見。高級食材なので養殖できないかな…

以前、オフィスのエントランス周辺に群生した「アミガサタケ」らしきキノコの「騒動記(https://triglav-research.com/?p=15518)」を書いた事があるが、今回の作業中に、ツリーハウスの建設予定地である三角地でも発見。

改めて調べてみたのだが、やはり「アミガサタケ(モリーユ)」としか思えない。だとすると、「高級食材」なのだが、まあやっぱり「見て楽しむ」に留めておこう。

それにしても、iPhone Xのカメラの性能に改めて驚いた。昨年までは山野草の撮影には、オリンパスのミラーレス一眼にマクロレンズを装填していたのだが、今回のアセビやアミガサタケの写真を見ると、iPhone Xのマクロモード撮影でも遜色はない。

本当に「スマホ1台で何でも出来る時代」が到来しつつあるなと感じた。