トリグラフ八ヶ岳探検隊 —謎のスポット『49番トンネル』(前編)

人間誰しも「妙に心に引っ掛かる」事があるだろう。

例えば、私が昨日配信した「富士見町民広場 お散歩コース10景」である。11枚の写真を掲載しているが、のどかな写真が多い中、4枚目の森の中を歩くカラスの写真と9枚目のコンクリートで閉ざされたトンネルのような写真は「違和感」が滲み出ている。

昨日は、思うところがあって書かなかったが、4枚目の写真のカラスは、実に不思議な挙動をしたのである。私の前を悠然と50~60m程歩いた後、突然、散歩道を右に外れて朽ちた切り株の側に移動し、私から見て左側を向いて立ち止まったのだ。その後、私が歩いて近付いても微動だにしない。

私との距離が6~7mまで近付いたところで、いきなり左手の林の方に低く飛び去って行った。まるでカラスに「道案内」されているかのような不思議な感覚だった。

それから、9枚目のトンネルのような写真。やっぱりどうも気に掛かる。あまりにも周辺の風景から「浮いた存在」だったからだ。それに写真撮影にはかなりの自信のある私が、何故かあのトンネルの写真だけは微妙にピントが合っていない

似たようなアングルで3枚写真を撮ったのが、どれもピンぼけで、その中でもマシな1枚を掲載したのである。あれは一体何なんだ??

どうしても気になったので、オフィスに帰ってから、「富士見町民広場 トンネル」とシンプルに入力して、ググってみた。するといきなり「姥沢トンネル(49番トンネル)–心霊スポット」とか「中央本線廃線跡探索記」なんてブログ記事が表示された。改めて「何なんだ?あれ」である。

Link先等を辿って行くと、あのコンクリートで埋められたトンネルは、既に廃線となった旧中央本線のトンネルで「姥沢トンネル」或いは「49番トンネル」と呼ばれていた事が判明。そしてトンネルのかなり先には「旧立場川橋梁」という「朽ちた鉄橋」があるらしい。

私は知らなかったが「心霊スポット」「廃線・廃墟・廃道」或いは「鉄道系」マニアの人達には、かなり有名なスポットであるとの事。

だが、私にとっては「ああ、どれもまったく興味ないや。でも、錆びた鉄橋みたいなのは確かに立場川の鉄橋の脇にあったよな…」といった程度の感想である。それ以上、深追いする事は止めた。

それよりも「日本野鳥の会会員」としては、昨日のカラスの「異常行動」が気に掛かる。カラスが飛び去った方向には何があったのかを、暇があったら確かめてみたいと思った。
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今日も朝から快晴。「銀行関連」の仕事はしないと決めており、午後は様々な「庭仕事」の計画を組んであったが、午前中はフリーである。そこで、朝イチで、富士見町民広場を再びお散歩する事に決めた。

運が良ければ「あの不思議なカラス」にまた遭遇できるかもしれないし、それが無理でも飛び去った方向に何があるかを確認してみよう。ついでに「49番トンネル」も、もう少し詳しく観察するか…

ダラダラ時間を潰すのは勿体ないので、午前8時50分にオフィスを出て、10時半までには戻る事に決めた。 さあ「軽い探検」に出発だ!

D4で町民広場の駐車場に着いたのは8時58分。愛車D4程、「探検」という言葉が似合って頼りになる相棒はないのだが、残念ながらお散歩コースは「車輌進入禁止」である。D4を駐車場に残し、昨日のお散歩とは逆方向にコースを回る事にした。

私が、人・モノの中で、現在、最も信頼しているのは「D4」である(勿論、除く社主さまではあるが…)。「探検」のお供というならば、こんなに似合って頼りになる相棒はないのだが、残念ながら、お散歩コースは車輌進入禁止なので駐車場でお留守番だ。

当然ながら、昨日の散歩の終盤にあった「49番トンネル」には3分程歩くと辿り着いた。改めて写真撮影。

昨日と逆のコースを辿ったので、3分程歩くと、昨日は「謎のスペース」と感じた「49番トンネル」の場所に着いた。木の根や土が低いバリケードのように前を塞いでいる。

有名な「心霊スポット」なんてネット上には書かれていたが、コンクリートで埋められているのでそんな感じはまったくしない。トンネルの前は、掘り起こした木の根や土がまるでバリケードのようになっているので、勿論、それ以上近付きもしない。「小鉢男」とはそういうものなのである。

正面から撮影。後で気が付いたが、こちらも右下に穴が開けてある。おそらく内部は空洞で「通風孔」なのだろう。自殺者の幽霊が出る「有名心霊スポット」などとネットに書き込みがあったが、そんな感じはまったくしない。周辺の煉瓦の形状や色合いでピントが合いづらかったようだ。

と、ここで、遅ればせながら「アナリストの本能」が働き始めた。このトンネルが旧中央本線のものだとすると、この先に線路が続いてたって事か? 思わず後を振り返って線路が続いていたであろう方向を見た。有るのは広大な「総合運動場」である。

トンネルの先には「旧中央本線」が通っていたんだと気が付いて、トンネルの先を振り返ると、広大な「総合運動場」が広がっていた。「ここに線路があったんだ」と思うと感慨深い。あれっ、ネットの裏に何か見えるぞ。

「ここを旧中央本線が通っていたんだ…」と、不思議な感覚に囚われた。「ん?? 総合運動場のネットの先に何か有るぞ?」

今日のお供は30倍の光学ズーム付き DSC-HX90V。ズームアップしてみると、昨日は気が付かなかったが「もうひとつのトンネル」を発見。オオ、凄いぞ!

幸い、今日のお散歩には、iPhone Xの他にSONY DSC-HX90Vを持ってきていた。こいつは小型だが、ズーム機能は強力な「光学30倍」である。ズームアップしてみると「あっ、トンネルがもうひとつあるじゃないか!  こりゃ、驚いた \(◎o◎)/

昨日の歩き方では、トイレらしき建物の陰に隠れて、まったく気が付かなかったのである。足早に新たに発見したトンネルに向かう。

もうひとつのトンネルに向かって歩き始めた。昨日は、写真右にある道(橋)を向こう側から手前に向かって歩いてきた。そのため中央にある建物(トイレ?)に隠れる形となってトンネルに気が付かなかったのだ。

こちらもコンクリートで塞がれているが、先のトンネルと違い、何も遮るものは無い。コンクリートで塞がれた場所まで躊躇無く進む。

第2のトンネルの前に到着。陽当たり良好で、遮るモノもないので躊躇なく、コンクリートで封鎖された場所まで進む。どちらのトンネルも「表示板」の類はすべて外されており、名称等はわからない。

よく見ると左側地面から1m20~30cm程の場所(計測したわけではないのでイメージ)に穴が開いている。手をかざすとかなり冷たい風が流れ出ており、内部が空洞である事がわかった。

通風孔に手をかざすと、思ったより「冷たくて強い風」がトンネルの中から流れ出ていた。除くのは危険なので、HX90Vを強制フラッシュモードにしてトンネル内を撮影した。

いきなり覗くのは危険なので、HX-90Vを強制フラッシュモードに切り替えて、穴の中を撮影。その場で写真を再生したら、かすかにトンネルの先の方に光が射している事が確認できた。

これがトンネル内部を撮影した画像。写真中央よりやや左上に光が射しており、反対側の出口が開放空間である事が確認できた。このトンネルはどこに繋がっているのだろうか?

「ふ~ん、このトンネルの出口は封鎖されていないんだな。」と思った直後に気が付いた。「オイオイ、トンネル2つ有ったら、どっちが49番トンネル(姥沢トンネル)か、わからないじゃないか…まあ。でもどっちでもいいや。興味ないし。」と、淡泊な性格が、深追いしないようにしっかりとブレーキをかけてくれる。

新たに発見したトンネル側から、運動場のネット越しに、昨日であったトンネルを撮影。トンネル間の距離は130~140m位かな? でも困ったぞ。トンネルが2つ有ると、どちらが「49番トンネル」かわからないじゃないか? でも、まあイイか。興味ないし…

そう、今日のお散歩のメインの目的は、あの不思議なカラスが飛んでいった先に何があるかを確認する事なのだ!

こうして、私は「色々な意味で謎の49番トンネル」を離れて、昨日辿ったのと逆ルートで、あの不思議なカラスと出会った「森林コース」へと向かったのである。

だが、その後の「お散歩」は、私のまったく想定していなかった意外な展開を見せる事になる。

「 トリグラフ八ヶ岳探検隊 —謎のスポット『49番トンネル』」は、前編・中編・後編に分けて配信する事としたい。まずは、これにて「前編」終了!

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