本物は生き残る! 『趣味の文具箱』と『ドゥーパ!』への愛着

隙間時間を使って対応してきた年度末の定例行事である書籍・資料等の整理も今日で最終日。さすがに、デジマビとiPhone 3Gs以外には「妙なモノ」は出てこなかった。

かつては、この定例行事の終盤戦は、定期購読していた雑誌や手書きノート等のScan Snapを使った「自炊作業」に多くの時間を割いていた。だが、ここ数年で、自炊作業に要する時間には10分の1以下に減ったように思う。

手書き資料は、2016年春に「無敵ペア」iPad Pro と Apple Pencilを導入した事によって絶滅危惧種化。定期購読していた雑誌類はTRIGLAV 2017BPR PROJECTの際に、そのほとんどを、「dマガジン」「楽天マガジン」といった雑誌の定額読み放題サービスに切り替えてしまった。

この結果、弊社の新聞図書費は劇的に減少。読み放題サービスの雑誌はコンテンツが限定されている場合があるのだが、どうしても仕事ですべて必要な場合(経済誌等で年4~5冊程)は、その号だけを購入して、ページの選別など面倒な事をせずに、丸ごと Scan Snapで自炊してしまう方式に改めたのだ。

電子媒体の雑誌を読む時は、iPad Proの12.9 inch と 10.5 inchを使い分けて、気に入ったページがあると、その場でスクリーンショットしてしまう習慣になった。2016年12月に導入された「iOS10.2」で、所謂「スクショの無音化」が可能になってからは、新幹線や飛行機の中で、周囲を気にせずに、どんどんスクショ・クリッピングをしている。

iOS11(2017年11月導入だったかな?)で、スクショ機能は進化し、スクショ後にすぐにサムネールが表示され、トリミング、手書きメモ、マーキングがその場で出来るようになった。これによって、さらに業務は効率化。ページの中で本当に必要な部分だけ切り出してすぐに保存できるので、後々、Evernoteで検索・活用する際の効率性が大きく向上した。

アナリスト稼業にとって、デジタル化のハード、ソフト両面での進化は、コストと時間の削減で「慈雨」の如き存在となっている。

こんな具合に、ほとんどの雑誌は定期購読をやめて、電子書籍の読み放題サービスで読む(見る)ようになったのだが、依然として「紙媒体」での購読をやめられない雑誌(ムックという表現が正しい)が2つだけ残っている枻出版社の『趣味の文具箱』学研出版の『ドゥーパ!』である。

枻出版の「趣味の文具箱」。毎号、万年筆等、筆記具の美しい写真がズラッと並んで、見ているだけで楽しい。枻出版のムックはこれに限らず「こだわり」感が滲み出ていて好感を覚える。

前者は年4回、後者は年6回の発行で、最新号の価格は、それぞれ税込みで1,620円と1,180円。ちなみに、どちらの雑誌も読み放題サービスに含まれているので、実は、電子ムックとして内容を読む事も可能だ。

「趣味の文具箱」は筆記具関連を中心とした文房具、「ドゥーパ!」は週末のDIYをテーマとした、共に「マニアック」な内容であり、これが私の趣味・趣向にピッタリとマッチしている。

こちらが学研の「ドゥーパ!」。DIY派には有名なムックである。2006年に私の八ヶ岳ライフを5ページ割いて紹介してくれた事もあり(D型ゾーン探訪という企画だったかな?)、愛着があるムックという意味では筆頭である!

両ムック共にサイズはA4、そして美しいカラー写真がズラッと並んでいる。何よりも嬉しいのは、作り手(出版社や編集者・担当記者)のこだわりや愛情のようなモノが伝わって来る事にある。やっぱりこの2冊は、出版社に対する敬意を表する(応援も兼ねる)ためにも定期購読を続けるべきだと判断し、今でも川崎自宅に紙媒体の雑誌が届いている。

最新号は、文具箱が45号、ドゥーパ!は123号で、どちらも創刊号からすべて揃っており、八ヶ岳オフィスのロフト下の書棚に綺麗に並べてある。オフィスのハンモックで寛ぐ際には、2~3冊をランダムに抜き出して、読むというよりも眺める事が多い。そしていつの間にか昼寝モードに… 正に「至福の時」だ。

世の中一般では「紙媒体の雑誌・書籍の衰退」がさらに加速するだろうと言われている。私も基本的にはagreeだが『愛着』を感じられるようなムックについては話は別だと思う。電子書籍のメリットはあくまでも「利便性」にあり、手に取って、写真レイアウトのこだわりを楽しむ、紙質を味わう、インクの香りを確かめるといったような「通の楽しみ方」は出来ない。

どんな時代になっても「本物は生き残る!(生き残って欲しい!)」と私は信じている。

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