人々に愛され続けた扇状地 — 釈迦堂遺跡の冬の終わり

中央道下りの釈迦堂PAから専用の階段を上がってすぐの場所にある『釈迦堂遺跡(博物館)』は、私にとって、通勤途中にふらっと立ち寄りできる「身近な縄文遺跡」だ。

私の大好きな土偶さんが1,100体以上も出土。土器、石器などを含めて5,599点の国指定重要文化財を収蔵・展示する我が国有数の縄文遺跡(博物館)である。

この博物館の最大の魅力は「圧倒的な展示数の土偶さん」であるが、2F展望スペースから眺望できる景色も素晴らしい。特に4月初旬「桃の花」開花期の美しさは「幻想的」でもある。

釈迦堂遺跡(群)
所在地:山梨県 笛吹市・甲州市
標高: 430m
面積 :52,000㎡(調査範囲)
年代: 縄文時代(早期・前期・中期・後期)~平安時代

釈迦堂PAの博物館専用階段の側にある解説・案内板と土偶さんのお顔の大型レプリカ。おそらく「しゃかちゃん」というお名前だったと思う。
釈迦堂遺跡博物館の外観。美しいカーブを描くガラスの展望スペース(2F)からの眺望は素晴らしい!
2F展望スペースから見た甲府方面(北東方向)。
同じく2F展望スペースから見た勝沼方面(北西の方向)。
博物館脇の公園(イベント広場)から見る景色も雄大だ。こちらは南東の方向。山々の名前は詳しくないので不明。大切なのは眺望なのでお許しを…
同じく公園から見た南東の方向のビュー。

公園(イベント広場)に、この素晴らしいローケーションの解説板が設置されていた。この地は『京戸川扇状地』と言うのだそうだ。

この扇状地では、1万年以上も前から人びとの暮らしが始まり、縄文時代、古墳時代、平安時代、江戸時代と、時代が進むに連れて開発も進展し、現在の姿に至ったとの事。長い歴史の流れの中で人びとに愛されたきた土地なのである。

「桃の花」の美しい時期に訪れて「釈迦堂遺跡の春」を是非、紹介したいと思う!

『八ヶ岳縄文遺跡の四季 ⑤』