『春の嵐』脳裏をよぎる14年前の悪夢。そして…

今日で八ヶ岳オフィスを離れてもう11日目。地方出張と東京での仕事の疲れに、ひどくなり始めた「花粉症」が重なり、気分はサイテーである。不機嫌に拍車を掛けるかのように、昨晩のニュースは「春の嵐(暴風雨)」への警戒一色で、関東甲信越では、最大瞬間風速30mを超えるなんて不吉な予報もあった。

八ヶ岳本宅を構えてから今年で19年目。自然災害による最大の危機は、2014年2月の大雪だったと思うが、幸いな事に本宅もセルフビルド完工直後のオフィスも何の被害も無かった。

振り返ってみると、過去の18年間で最悪、そして唯一の自然災害による被害は「2004年6号台風」の暴風によるものであった。台風が過ぎ去った数日後に八ヶ岳を訪れた時のショックは忘れられない。

財産区林のアカマツの巨木が折れて、メインウッドデッキを直撃し、手摺りやベンチが無残に壊れていたのだ。正に「悪夢」… 財産区林のアカマツの中でも異形で目立っていた、太い幹の途中から2股に分かれていた大木が「犯人」だった。

2004年6月の台風6号の暴風被害で無残に壊れたメインウッドデッキと2X4ベンチ。4本のアカマツが折れて倒れたように見えるが、太い幹が途中で2股に分かれ、さらにそれが2本に分かれた財産区林の中でも目立って大きな木の「単独犯行」だった。2股の木は風に弱い事を学んだ。

あれから早14年近くが経過。「雨や雪よりも風の方が嫌だな…」そんな事を気にしながら、昨晩は、ちょっと急ぎの仕事もあったために夜更かしし、午前2時前に眠りについた。今朝の起床は7時15分過ぎ(早起きの私としては異例)。八ヶ岳オフィスの事が気になるので、真っ先にトリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所のデータにアクセスする。

今日の場合、重要なのは「風向・風速計」のデータである。この機器は、八ヶ岳オフィスのウッドデッキ手摺りに設置(https://triglav-research.com/?page_id=18197)してあるので、オフィス周辺の風の状況を詳細に記録しているはずだ。そこで、昨日正午以降の風向と風速を示すグラフ画面を表示してみた。

トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所「風向・風速計」のデータをチェック。今日の0時15分過ぎに最大瞬間風速23mを記録したが、それ以外に特に強い風は記録されていない。心配したが暴風の影響は、ほとんど無かったようだ。

確かに昨日の午後11時頃から風が強まり始め、今日の0時15分に瞬間最大風速23mの北東の風を記録していた。だが、風速計に記録された強い風はこれがピーク。今日の午前6時頃からは風は既に収まっているではないか。「なーんだ、肩透かしじゃないか。人騒がせな。」とホッと一安心

とは言っても、それなりの大風が吹いたのであるから敷地内の様子を確認する必要がある。順番がいつもと逆だが、デスクトップPCで「カメラ一発」を開いた。目に飛び込んできたのは意外な光景。「あっ、雪が積もっている!

下掲1枚目の写真が、今朝7時20分の枕木テラスの様子。一面、雪に覆われている。そして2枚目が昨日の午後4時39分の様子。

だが、「カメラ一発」の画面を開いてビックリ。写真は今朝7時20分の枕木テラス周辺の様子。一面が雪に覆われて「冬に逆戻り」している。
昨日午後4時39分の枕木テラス周辺の写真。2月18日にオフィスを離れてからは目立った降雪はなし。雪解けは順調に進み、枕木テラスには、まだ雪が残っていたが、スロープの雪は、ほとんど解けていた。

室外カメラは、赤外線暗視機能付きだがアングルは固定方式なので、まったく同じスペースを映しだしている。そう、昨日の夕方までは、かなり順調に雪解けが進んでおり、これで「2年連続雪掻き無しだな」なんて事を考えていたのだ。

「暴風は大したことなかったが、予想外の3月の積雪か…」と思わず呟いてしまった。まあ、この「予測不能で変化に富んだ気象」も八ヶ岳ライフの魅力のひとつと前向きに考えよう。

それにしても「14年前の悪夢」が再来しなくて、本当に良かった。

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