【縄文土偶探訪記 Season 5 Vol.4】 北海道博物館(北海道)配信のお知らせ

リフレッシュ目的の「役員慰安旅行」であっても、縄文土偶さんの探訪をしっかりと予定に組み込むのが『伊達と酔狂』を社是とするトリグラフ・リサーチ(と言うか私)の嗜みである。今年の慰安旅行でも、控えめではあるが2つの博物館の探訪プランを立てた。

旅行初日(9月6日)の最初の訪問先としたのが「札幌市埋蔵文化財センター」であったのだが、現地を訪れてみると、改修工事に伴い埋蔵文化財展示室は来年3月末まで「閉館中」との事。こんなトラブルは、縄文土偶探訪の旅では珍しくないので、サラッと諦めて、さっさと忘れてしまう事にした。要は「縁が無かった」のである。

代わって急遽、訪問する事になったのが「北海道博物館」だ。アイヌ文化を学ぶ事がメインの訪問目的であったのだが、ここでは運良く「国宝土偶のかっくうちゃん」以下、8体の土偶さん達に対面できた。否、「8体の土偶さんのレプリカ」に対面したのだ。

「オイオイ、8体すべてレプリカってのは、さすがに駄目だろう…」と、一旦は、【縄文土偶探訪記】としての配信お蔵入りを決めた。だが、8体の内の6体は、私が初めて見る「レア物」土偶さんばかりだったので、すぐに気が変わった。将来の探訪予定先と位置付けて、やっぱり情報配信しておこう!

Replica eight sistersのひとつ「メノウで飾られた土偶」さん。北海道八雲町鮎川洞窟出土。縄文晩期のモノ(3,000~2,300年前)だ。メノウ(瑪瑙)とは、石英・玉髄・蛋白石の混合物であり、帯状の美しい色模様をもつ。印形・飾り石などに用いられるのだが、これが土偶さんにちりばめられているのは極めて珍しい。是非、実物にも対面したい!

それにレプリカさん達の展示スペース隣に置かれている大型パネルが、とてもお洒落だった。北海道・東北から長野に掛けての代表的な縄文土偶さんが出土した遺跡の所在地と53体の土偶さんが並んでいた。

レプリカ土偶さんの展示スペースの隣には、土偶さん出土遺跡の所在地と53体の代表的土偶さんが並んだ大型パネルが置かれていた。実物にご対面した土偶さんを数えたら「まだ6割程度」に過ぎなかった。「縄文土偶の世界の奥行きの深さ」を再認識した。

そんな内容のパネルを見たのは初めてだったので、53体の内、これまで実物にご対面した土偶さんはどれ位あるか数えてみた。その結果は32体。なんと、まだ6割程度に過ぎなかったのである! 「縄文土偶さんの世界は、まだまだ奥が深い」と再認識した。

どうも最近は、ツリーハウスの方に興味が移っていて、縄文土偶探訪に対するこだわりや熱意が急速に薄れつつあった。「まだまだ飽きてしまうには早過ぎる」と気付かせてくれたのが、北海道博物館での replica eight sisters との出会いの成果である。

【縄文土偶探訪記 Season 5 Vol.4】 北海道博物館(北海道)の詳細については、こちらをご覧下さい。→ https://triglav-research.com/?page_id=19662