樹の家への途 -『空飛ぶ泥舟』と『高過庵』(長野県茅野市)

7月14日昼過ぎにバリ島から川崎自宅に戻ったその日の内に八ヶ岳オフィスに出社したのは、翌15日(土)に長野で何件か所用があったためだ。勿論、最重要案件は、平原綾香サマの「縄文アートプロジェクト2017」のライブチケットを入手する事だ。茅野市民館内「友の会事務局」で午後1時からの販売開始に余裕で間に合うように、朝から綿密な行動計画を組んだ。

午前10時から長坂での所用を済ませ、そのまま中央道で長坂ICから諏訪ICへ移動。諏訪ICを11時から11時15分の間に降りて、茅野市民館に遅くとも12時半には着く。この間の空き時間をいかに有効活用すべきか? 答はすぐに出た。「そうだ、アートプロジェクトのリーフレットに載っていたツリー・ハウスを見に行こう!」

所在地を地図で調べたら、諏訪ICから自動車で5分程の場所である事が判明。「神長官守矢史料館」の裏手である。3連休のためか諏訪ICを降りた後の道が渋滞しており、結局、史料館着は11時40分になってしまった。ツリー・ハウス鑑賞の前に史料館を見学し、そこで、史料館建物の基本設計者は藤森照信先生である事を知った(ツリーハウスと同じである)。

資料館裏手の山を数分歩くと、まずは『空飛ぶ泥舟』が視野に入ってきた。さらに進むと、その奥には『高過庵』が垣間見える。【縄文土偶探訪記】とは違い、まだツリー・ハウスとの出会いとその感動をどう表現してよいのかわからない。初回なので、とりあえず写真だけを掲載し、徐々にコンテンツとしての完成度を高めていこうと思う。

こちらが『空飛ぶ泥舟』。樹上ではなく、柱からワイヤーで吊されているので、厳密には「ツリー・ハウス」とは言えないような気もするが… しかしまあ、遊び心を刺激する斬新なデザインである。

別の角度から見上げた『空飛ぶ泥舟』。ああ、吊り橋のような構造でバランスとっているんだ。でも思ったより、柱(吊り橋では橋脚に相当)の幅が狭いな。強度や安全性の確保が難しそうだな…プロの建築家の設計だからこそ可能な作品だよな。

下から見上げた『空飛ぶ泥舟』。材質は上部は木、下部は泥で覆われているようだ。この時点でようやく「泥舟」は「沈みやすい(不安定な)舟」という意味ではなく、材質を示しているのだなと気が付いた。

『高過庵』は『空飛ぶ泥舟』よりも高い場所にある。距離的にはそう離れていないのだが、直行する道がないため遠回りして歩いて行く事になる。全景が見えてきた。1本の木を支柱とする正に「ツリー・ハウス」である。

『高過庵』を見上げて撮影。家そのものを支える木の幹と枝は、私が予想していたよりもはるかに細く、ちょっと驚いた。庵の材質は『空飛ぶ泥舟』と同じであるらしい事が近付いてみてわかった。

『高過庵』よりもさらに一段高い場所から撮影した写真。改めて見ると「お洒落な家」だ。「中に入ってみたいな…」そう思ったのだが、梯子らしきものは設置されておらず、普段は見学オンリーのようだ。

見学を終えて駐車場に戻る途中、後を振り返ったみたら、2ショットが可能なスポットがある事を発見。早速、記念撮影。やはりプロの建築家が設計しただけあって、風景にも見事に溶け込む造形である。

滞在時間は約35分。12時15分に史料館駐車場を後にした。こうして、私の初めての「ツリー・ハウスへの旅路」は無事に終了

茅野市市民館の駐車場に着いたのは12時半ちょっと前。チケットの先行販売は1時開始なので、友の会の事務局の様子を見に行く事にした。「えっ、30分も前なのに行列が出来ているぞ!」最後尾の方に確認すると、綾香サマのチケット販売の行列待ちだという。慌てて私も並ぶ。数えてみたら18番目だった。その後もどんどん行列は伸びて行く。

私は嫌いなものが多いが、その中でも人間行動が引き起こす現象として嫌悪する「3大忌避項目」がある。『(自動車の)渋滞』『人混み』そして『行列待ち』である。何かを並んで待つなんて行為は、私の行動原理に反するのだが、綾香サマのコンサートチケット入手となれば話は別である。行列待ちの人達のイライラ感を言葉と態度で高め、暴動を誘発するといった類の反社会的行為は、この日は慎む事とした。

結局、家内と2人分、ほぼ希望要件を満たすシートをゲット。10月22日(日)17:30開演のライブ・コンサートが今から待ち遠しい!それまでに、何体の土偶さんに対面し、ツリー・ハウスを何軒見学出来るだろうか?

トリグラフ・リサーチ 稿房主【樹の家への途】