軍事ヲタクではない!

人間、予期せぬ質問を受けると、それなりに慌てるものだ。本業である「銀行調査」に関しては、そんな経験はほとんどないが、先週@東京での会食や面談の際に、同じ類の想定外の問いかけを2人の方から受けて、正直、面食らった。

質問の内容は簡潔に表現すると「軍事ヲタクだっけ?」である。「はぁ~ 誰が?」自分が軍事ヲタクだなんて意識はまったく無かったので、最初に質問を受けた際に、何故にそんな事を聞くのか、逆に問うてみた。理由は意外や意外…5月18日配信の稿房通信(http://triglav-research.com/?p=17090)の写真キャプションに「F-35A(航空自衛隊のF-4戦闘機の後継機)」や次期イージス艦 「27DDG/28DDG(8200t型ミサイル護衛艦)」等の記述があったためらしい。

最初の質問から2日後にほぼ同じような問いかけを受けた際には、ピーンときたので、稿房通信の写真の事かと尋ねた。ビンゴだった。面白かったので、2人目の質問者には「実は名刺(肩書き)を常に5枚使い分けていて、その内のひとつが『軍事アナリスト』なんですよ。」と真顔で(勿論、冗談で)答えた。その後、否定するのを忘れたので、もしかすると真に受けてしまったかもしれない。まっ、イイか…

そんなやり取りを通じて、いくつか驚いた事がある。

ひとつは、依然として稿房通信の読者層に「金融業界関係者」が少なからず存在するという事実だ。今回質問を受けた1人目は銀行関係者、2人目は金融プレス系の方である。読者諸氏はお気付きと思うが、今や稿房通信は、私の趣味情報発信の場だ。4月にWebスタイルを更新(高度化)した際に、旧『銀行業界鳥瞰図』と『隣の金融機関』は、メインメニューからサブメニューへと降格させた。最近の投稿へのアクセスは、完全に【縄文土偶探訪記】主体であり、寄せられる情報も日本全国の「土偶愛好家」さんがほとんどだ。ゆえに、広い意味での金融業界関係者が依然として稿房通信、それも細かな写真キャプションまで読み込んでいるという事実は、正直、意外だった(こんなもの読まないで、ちゃんと仕事をしましょう!)。

ふたつめは「F-35A」「27DDG」なんて用語は「一般常識」だろうと思えた点だ。どうも日本人は、我が国(=自分達の生活)の防衛・治安を担っている自衛隊員・海上保安官・警察官・消防官等の皆さんへの感謝・尊敬の念が希薄なように思える。その背景には、防衛や治安に関する基礎教育が十分でない事に一因があるのではなかろうか? 北朝鮮のミサイル発射が連日のように報じられている中、防衛等に対する基本的知識をしっかりと学ぶ事は大切である。個人的には「金融教育」よりも優先すべきだと感じる。自衛隊の次期戦闘機・イージス艦の名称をWebに書いた位で「軍事ヲタク」と思われてしまう現状は、ちょっと悲しい。

ここでしっかりと事実をお伝えしておきたいが、私は「軍事ヲタク」ではないが「戦闘機」は大好きだ! より正確に表現するならば戦闘機・車・筆記具」等々、洗練された美しいフォルムを有するアーティファクト(Artifacts)に限りない愛着を覚える。既に八ヶ岳オフィスは、縄文土偶さん達のレプリカによる占拠状態にあるが、八ヶ岳本宅の4畳程の「ホビールーム」には、世界の名戦闘機のミニチュアがズラッと並んでいる(正確に数えた事はないが、35~40機はあると思う)。

八ヶ岳本宅のホビールームに並んだ世界の名戦闘機・戦闘ヘリのミニチュア。別の本棚に置いてある分を含めると35~40機はあると思う。コレクション数、投じた資金の両面で、既に「縄文土偶さん」のレプリカコレクションには及ばない。

左から、F-15J Eagle、F-16 Fighting Falcon、F-14 Tomcatのミニチュア。先週、某所で元自衛隊のF-2(F-16を日米共同で改造・開発)パイロットの方と偶然、お話しする機会があり、とても楽しかった…

軍事的興味ではなく、土偶さんやかつてのLand Rover、Pelikanの筆記具「自然の美観シリーズ」等々を愛でるのと同じく、その思わずウットリするような美しさに魅了されてのコレクションなのである。繰り返しになるが、私は断じて「軍事ヲタク」ではない!

トリグラフ・リサーチ 稿房主
@魔都『東京』