家内の愛車で初出社 「巨大火球」の飛来を目撃!

昨晩午後10時半過ぎに川崎自宅を発ち、八ヶ岳オフィスへの本年初出社の旅へ。今日のお供は、愛車(厳密には弊社社用車)D4ではなく、家内の愛車 PAJERO mini(以下、ミニ)だ。新車購入したディーラーさんで、1回目の車検・整備を受けるため、私が家内(社主)から搬送役を任命されたのである。このミニ、購入に際して、忘れられない想い出(イイ話)がある。

2012年の12月中旬、家内の愛車を買い替えようという話になった。長男・二男は既に社会人となって、それぞれの赴任先で暮らし、私も会社開業後は車通勤となる。もう家族の送迎もほとんど不要になるので、Smart four → Vitzと乗り継いできたコンパクトカー(4ドア)路線と決別し、家内の好きな車に乗れば良いというのが夫婦の一致した考えだった。Range Roverなんて言われたらムカッと来るなと思いつつ、家内に希望を聞くと、すぐに「また、PAJEROのミニに乗りたい!」という欲の無い答えが返ってきた。

Smart fourに乗り換える前の家内の愛車が4灯の真っ黒な三二(確か、リンクスというモデルだったと思う)で、これが本当にクールで頼りがいのある車だった。同じような時期に、私が 赤いPAJEROのロングに乗っていたので、川崎自宅の車庫に大小(そして赤と黒)2台のPAJEROが並んでいる光景は、周囲に「物好き(馬鹿)夫婦」と映っていた事だろう。

善は急げと言う事で、すぐに自宅最寄りの三菱ディーラー(ロング赤と三二黒の購入先)を訪問すると、三二は、2012年6月に生産完了になったとの事。既に半年が経過し、在庫はほとんど無し。特に、家内がお気に入りの「3ウェイ2トーンカラーモデル」は人気で、販売システムで検索をかけたがヒットしなかったというつれない回答だった。「わざわざ生産完了になった車を買わなくても、もっと燃費がよく、車内スペースが広い車が沢山ありますよ。」と諭されもした。「違うんだってば。そんな基準で車を選んでるんじゃないの。趣味で好きな車に乗りたいの!」という反論をグッと飲み込んで、ディーラーを後にした。

年末、会社開業の諸手続があり、諏訪に出向いた。所用を終えて富士見に戻る帰路、諏訪の三菱ディーラーが目に入った。家内も同行していたので、ダメもとで三二探しのため入店。出迎えてくれたセールス Kさんに、「生産完了になった三二の新車が欲しい。それも、3ウェイ2トーン限定で」と無理難題をぶつける。すぐに在庫検索をかけてくれたが、やはり無かった(後で知ったのだが、川崎自宅最寄りと諏訪のディーラーさんは、同じ会社の傘下ディーラーだったので当然の結果である)。

ところが、この後の対応が違った。「お客さんの乗りたい車を探して喜んで貰うのが、私達、ディーラーのセールスの役目であり、喜びだ。販売システムに登録されていない個別ディーラー抱え込みの在庫が必ずあると思う。年末年始時間をいただければ、私が全国のディーラーに連絡して、ご希望の車を探してみる。約束は出来ないが、何とかなると思う。」と、ちょっと感動するような対応をしてくれたのだ。

期待半分で新年を迎え、松が明けた頃、携帯電話にKさんから電話が入った。「大久保さん、奥さん、ご希望の三二、探し出しましたよ。3ウェイ2トーンカラーのラズベリー・レッドですが、どうします?」という嬉しそうな声が響いた。勿論、家内は大喜び、購入を即断したのは言うまでもない。その後、購入手続のために、諏訪のディーラーを訪問。そこで、私達夫婦はさらに感動する。Kさんは、大袈裟ではなく、本当に全国のディーラーに連絡してくれたらしい。全国各地で在庫が無い中、遂に、北海道のとあるディーラーで家内が希望していた三二の在庫を1台発見! 交渉の上、諏訪に回して貰える事になったという。

そして、北海道からはるばると船便で移送されてきたのが、家内の愛車なのである(手間が掛かったのに、事前予想を大幅に上回る値引きもして貰った)。三二は、2013年1月に正式に販売終了となった。Kさんによれば、このグレード、このカラーで日本で最後に販売されたのが、おそらく、家内の車だろうとの事。そう、とても思い入れのある車なのだ!

家内(社主)の愛車。はるばる北海道のディーラーさんから移送されてきた PAJERO mini。グリルフェイスを変更し、前面流線型のルーフ・キャリアを装備したので、ノーマルよりもかなり Wildな風貌に仕立ててある。セカンドシートにテニス道具を山積みにし、アクティブに動き回る家内に本当に似合う車である!
家内(社主)の愛車。はるばる北海道のディーラーさんから移送されてきた PAJERO mini。グリルフェイスを変更、前面流線型のルーフ・キャリアを装備したので、ノーマルよりもかなり Wildな風貌に仕立ててある。セカンドシートにテニス道具を山積みにし、アクティブに動き回る家内に本当に似合う車である!

私の「長野贔屓」は前々からなのだが、家内もこの愛車の一件で「長野県人の真面目さ・誠実さ」のようなものを実感したようだ。そんなわけで、車検も最寄りのディーラーではなく、わざわざ諏訪の方に持ち込む事となった。「素敵な長野で少しでもお金を使いたい!」— これも、弊社社主(家内)の「地方創生」に対する思いであると、勝手に解釈している。

この三二、何かを持っている車だと、前々から感じていた。確信したのは、昨晩の通勤途上だ。深夜0時半頃に小淵沢ICを下りて、鉢巻道路の真っ暗な道を鹿に用心しながら時速50kmで走行。曇り空で星はまったく見えず、三二のヘッドライトの光を除けば、正に漆黒の闇状態だった。ところが、ヨドバシカメラ研修センターまで500m程に差し掛かったところで、いきなり、走行方向の左手前の空が明るくなった。イメージとしては、バスケットボールを手を伸ばして持ったとき程の大きさのオレンジ色と白色が混じった「火球(かきゅう)」が茅野・諏訪方面に飛んで行くのが見えたのだ!時間にして、ほんの2~3秒だったが、脳裏に焼き付く鮮烈な光景だった。

すぐに「北朝鮮のミサイルか?」、いや「飛行機事故に違いない!」と頭に浮かんだ。どちらにしても「緊急事態」であると確信。三二のカーナビには、時刻は0時38分と表示されていた。オフィス到着後、デスクトップPCですぐにネット検索をかけた。0時45分頃から30分程、ネットニュース等をチェックしたが、ミサイルも飛行機事故もなかった。やはり「火球」なのかと思い、さらに検索をかけると、「火球目撃情報」を登録し情報共有するサイトを見つけた。1時32分に、できるだけ客観的な情報を記載し、その後、就寝。

今朝、気になってチェックすると、なんと私以外に4件、ほぼ同時刻の目撃情報が記入されていた。目撃場所は、長野県伊那市、滋賀県米原市、新潟市西区、愛知県岡崎市。書き込みの内の1件には、私同様「飛行機事故と思った」とあった。相当広範囲に目撃され、かなり大きな火球であった事は間違いなさそうだ。おそらく「隕石」の飛来だったと思うが、私にとっては初の体験で一生忘れられない光景である。

さて、今日の締め括りは、「やっぱり天変地異だ!」

トリグラフ・リサーチ 稿房主

【八ヶ岳ライフ】