3週間ぶりの八ヶ岳オフィス — 皆さん、NHK受信料はちゃんと払いましょうね!

今朝6時15分に川崎自宅を発ち、八ヶ岳オフィスへと向かった。途中、八王子ICから小仏トンネルの間で事故渋滞に遭遇。オフィスに到着したのは9時5分過ぎとなった。今年3月に府中スマートICが開通し、最近、通勤の際には、国立府中ICではなく、こちらを使うようになっている。通勤時間は大幅に短縮され、私の高速100kmクルコン巡航走行でも、渋滞がなければ1時間50分~55分程度で通勤可能となった。今朝は、途中GSで給油した事もあるが、要した時間は2時間50分。事故渋滞で50分以上も時間をロスった事になる。自然であろうと事故であろうと、渋滞は大嫌いだ!勿論、飛行機でも電車でも時間通りに運行しないのは、許せない。

オフィス出社は実に3週間ぶりだ。先週木曜日の香川・岡山出張で終わった7月の全国講演に忙殺され、八ヶ岳に戻る暇がなかった。3週間も閉め切ったままのオフィスは、暑さと湿度で超不快な状態になっている事を覚悟していたのだが、今朝9時10分の室内気温は24℃、湿度は43%。日本全国、どこを訪問しても、猛暑に辟易していたのだが、やはり夏の八ヶ岳オフィスは「楽園」である。フィンランド製の角ログで組み立てられた我がお手製のオフィスの調温湿効果に改めて感心した。事故渋滞に巻き込まれた怒りは、いつの間にか治まっていた。

それにしても、7月の全国講演は本当に疲れた。かつてエクイティ・リサーチ・アナリストであった頃、ヨーロッパ11営業日弾丸営業トリップを経験した事がある。1日5~6件もプレゼン・講演がギッシリと組まれた上、パリ→ベルギー(ブリュッセル)間の高速列車の車中でまで投資家とのミーティングを依頼された事があった。あれ以上、ハードで疲れた「キャラバン(巡業)」をもう経験する事はないだろうと信じていたのだが「疲れた」という意味では、今回の全国講演は互角である。

訪問した都道府県や金融機関の数は突出して多いわけではない。まあ平均的と言えるだろう。そこで、「異様に疲れた」要因を私なりに分析してみた。最初は、私自身の「加齢」かなと思ったのだが、前回4月のハードスケジュールの講演では、大した疲れは感じなかった。体調は極めて良好な状態で7月講演シーズンを迎えたので、まあこれは主因ではなさそうだ。

そこで思い当たったのが「時間のゆとりのないスケジューリング」である。2回勤務した野村證券勤の教えで、対顧客向けの営業活動の際には、十分な時間的バッファーを設けた予定を組むのが私のモットーだった。現在でも、東京での講演では、開始の30分前には現地に到着するように心掛けているし、地方出張の際には、なるべく早めの新幹線や飛行機で現地入りするようにしている。ところが、7月講演は、元々のスケジューリングがタイトで、ちょっと飛行機や電車が遅れただけで、1日の予定が台無しになるような講演が何件も組まれていた。早めの現地入りが不可能な「綱渡り」のような巡業が、疲弊の原因となったのは間違いなさそうだ。何事も余裕が無い事はストレスに繋がる。

これに、日本全国で多発する「交通の乱れ」が拍車を掛けた。講演初日には「小田急の人身事故」に巻き込まれた。その後、行く先々で、ローカル特急や空港行きのバス・電車、飛行機の遅延に遭遇。私をまともに時間通り運んでくれたのは「新幹線だけ」と言っても過言ではない状況だった。「滑り込みセーフ」的講演の数の多さは、27年間の銀行アナリスト稼業において間違いなく今回が最多である…

実は、今回の全国講演を象徴するアクシデントがある。7月16日に四国を講演で訪問した際に、台風11号の直撃を受け、四国からの移動が不可能になってしまった。そして、翌日に予定されていた甲信越地区での講演をキャンセルせざるを得なくなったのだ。かつて、搭乗予定の飛行機のトラブルで講演をキャンセルした事が1回だけあった。だが、台風や地震といった自然災害に嫌われている私には、今回の台風禍は、27年間の顧客営業活動で初の「異常事態」である。

この「四国脱出不能事件」には、さらに珍妙なおまけが付く。飛行機でも電車でも移動不能となる事が確定した時点で、私は当地のJR駅で、予約した在来線特急と新幹線の払い戻し手続を行った。その際、次の講演を控え急いでいる中、ほんのちょっとだけ対応した台風の交通トラブルに係る私のインタビューの受け答えの様子が、NHKの全国ニュースで3回放映されたのだ。

レポーター、カメラマン3名の(妙齢の)女性チームであったので、インタビューを無下に断る事が出来なかった。そして、おそらくローカル局の取材であろうと思い込んでいたのだ。だが、午後9時過ぎに会食を終え、何気なくスマホを見ると「NHK見たよ~」といった類のメールやLINEが、東北から九州まで、全国各地から10数本届いていたのである。

ホテルに戻って、TVでNHKのニュースを見たら、確かにほんの数秒(数カット)であるが、私が映っていた。「しかしまあ、たったあれだけの短い時間なのに、よく私だとわかったなぁ~」と、連絡を下さった皆さんの観察力に感心してしまった。疲れが溜まっていた私は、シャワーを浴びた後、午後11時前には寝入ってしまった。翌朝、6時過ぎにスマホを見ると「祝!NHK出演」みたいなのがさらに増えて、20通を超えていた。そして、その日の夕方には総計34通に達したのだ。

その後の全国講演では行く先々で「NHK見ましたよ。あの日はXX銀行に行ってたんですね!」といった具合に冷やかされ続けた。結局、直接・間接を含めた「私のNHK出演目撃情報」は、確認できただけで60件に近くに達した。「恐るべし! NHKのパワー」である。本当にありがたい事に、翌日の訪問をキャンセルせざるを得なくなった銀行の関係者の方も、放送を見ていただいたとの事。公共放送が、私が搭乗予定であった飛行機やJR特急の「運休証明」を発行してくれたようなものである。『銀行業界鳥瞰図』を通じてお知り合いになったNHKの記者さんからも「インタビューに対応した御礼」の丁寧なメールを頂戴した。「さすが NHK!」とさらに感心してしまった。

もうお気付きと思うが、あまりにもトラブル続きで疲れたため、稿房通信を書く気がまったく起こらなかったのが、7月配信本数「3本」という体たらくの主因である。まあ、それまでの2年6ヵ月「月間平均25.5本」というハイペースの配信を続け、ちょっと飽きていたので、ちょうど良い「夏休み」にもなった。久し振りの八ヶ岳オフィスで1日ノンビリと過ごし、創作意欲も回復してきたので、8月はもう少し積極的に『稿房通信』を書いて行こうと思う。

さて、最後に最重要メッセージを記そう。『皆さん、NHK受信料は、しっかりと払いましょう!』。勿論、私は、川崎自宅と八ヶ岳オフィスで、それぞれしっかりと払っていま~す。

トリグラフ・リサーチ 稿房主

『TRI稿房通信』Vol.4